「自宅のスイッチやコンセントを自分で増やしたい」
「エアコン交換を業者に頼むと金額が高いからできれば自分でしたい」
電気工事をするのに必要な資格電気工事士。資格なんてなくてもいいやと安易に工事をしてしまうと感電や火災といった重大な事故に繋がります。
そこで今回は電気工事士とは何か、電気工事士を取得してできる工事の範囲について紹介していきます。
電気工事士とは
電気工事士とは、電気工事をするために必要な国家資格です。
第一種・第二種に分類されており、第二種があれば「一般住宅」「小規模な店舗・事業所」「家庭用太陽光発電」などが扱えるので、自宅のDIYなどは問題なくおこなえます。
電気工事士を取得してできること
- スイッチやコンセントの交換・増設
- エアコンの交換・増設
- ブレーカーの交換・増設
この3つについて詳しくみていきましょう。
スイッチやコンセントの交換・増設
私の主観ですが、自宅のDIYで一番やりそうなスイッチやコンセントの交換・増設。長年住み、「デザインが古くなったり」「汚れたり」して交換したい。そんな時電気工事士の資格があれば安価でおしゃれに自分好みに交換する事ができます。
また、母屋と同じ敷地内にある倉庫に電線を引きコンセントやライトを増設し大人の秘密基地も作れたりするでしょう。
エアコンの交換・増設
電気工事士を取得していれば、引っ越しをきっかけに新居にエアコンを設置したり暑い時期の前に交換したりする事ができます。
エアコン取り付けには専門知識や専用道具も必要です。全部揃えると約2万円ほどかかります。エアコン1台だけのために買い揃えるのは少し高いように感じますが、一度道具を買い揃えれば今後一生エアコンの取り付け費用を節約できます。
ブレーカーの交換・増設
コンセントを増やしたいがブレーカーに空きがなくコンセントを増やせない場合、ブレーカーを増設することで新たにコンセントを増やせます。
また、ドライヤーと電子レンジを使うとブレーカーが落ちてしまうなどブレーカー容量がいっぱいな場合もブレーカーとコンセントを増やしてあげることで改善できる。
電気工事士の資格の種類
電気工事士には第一種電気工事士と第二種電気工事士の二種類があります。ここでは二つについて分かりやすく説明していきます。
第一種電気工事士
第一種電気工事士は電気工事士の資格の最上位の資格で、ビルや工場、病院、学校など大規模施設の電気工事に携われる資格です。
免状申請には第一種電気工事士試験(筆記・技能)の合格に加え、3年以上の実務経験が必要となります。条件がそろっていれば、都道府県知事にいつでも申請することができます。
第二種電気工事士
第二種電気工事士は一般住宅や小規模店舗・事業所など600ボルト以下で受電する設備の工事に従事できます。
第二種電気工事士試験(筆記・技能)に合格すれば、都道府県知事に申請することで誰でもいつでも免状を取得できる。
第二種電気工事士ができる工事の範囲
第二種電気工事士ができる工事の範囲は一般住宅でいうと家の中に見える電気設備全てです。
- ブレーカーから照明・スイッチ・コンセントまでの配線・取り付け
- テレビのアンテナから各部屋のテレビジャックまでの配線・取り付け
- 太陽光発電設備の配線・取り付け
- 外のインターホンから部屋の中のインターホンモニターへの配線・取り付け
- インターネット回線の配線・機器の取り付け
上げると沢山ありますね。
電気の基礎
電気にまつわる基本的な単位は次の3つです。
- 電流:アンペア(A) 電気の流れの大きさ
- 電圧:ボルト(V) 電流を流す力の大きさ
- 電力:ワット(W) 電気がする仕事の大きさ
各家庭やコンセントにどれだけの電気を流すかは、「アンペア」で表わします。家電製品にも書かれている「消費電力」とは、その製品がどれくらいの電力を使うかを表しています。
電気工事士資格取得方法
電気工事士資格を取得するためには、電気工事士試験に合格する必要があります。
第一種電気工事士は年1回(筆記試験10月頃)(技能試験12月頃)
第二種電気工事士は年2回受ける事ができます。
上期(筆記試験5月頃)(技能試験7月頃)
下期(筆記試験10月頃)(技能試験12月頃)
試験の受験申込書・受験案内については、「一般財団法人電気技術者試験センター」で無料配布されています。 QRL:https://www.shiken.or.jp/
まとめ
今回は電気工事士とは何か、電気工事士を取得してできる工事の範囲について紹介しました。
電気工事士の資格があればスイッチやコンセント・エアコン・ブレーカーの交換・増設をする事ができます。資格なんてなくてもいいやと安易に工事をしてしまうと感電や火災といった重大な事故に繋がります。
しっかりと勉強して電気のことを理解した上で正しく電気工事をしていきましょう。
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